前回の記事では、第2新卒の転職の始め方や
転職エージェントとの関わり方、私の実際の経験をまとめました。
この記事を読むと
・ITベンチャーで経験できることがわかる
・ITベンチャーで大変なことがわかる
ITベンチャー入社のワケ
転職活動をするうちに以下が自分の軸になっていきました。
・パートナー営業の力をよりつけたい
・ニッチトップの商材かつ無形商材を扱いたい
・自分のアイディアを自分の裁量で実行できる環境に身を置きたい
上記を転職の軸として企業選びを行いました。
無形商材の中でよく挙げられるコンサルと人材は個人的に
扱いたくないなと思ったので除外して、残ったのはIT系でした。
その中でも上記3つに見事に合致した企業が転職入社した企業です。
扱う商材はその分野でトップレベルのSaaS製品のセキュリティソフトです。
従業員50名弱、創業して15年程度、平均年齢30歳前後と
自分の力を伸ばす環境だなと思い入社となりました。
ITベンチャーで経験できたこと3選
1.幅広い業務経験
これは営業だけというものではなく、
パートナーに販売してもらうための施策立案から実行、改善案の立案、
さらに実行と営業企画から営業活動、売上回収までと広く経験できました。
今は所謂大企業にいることもあり、この幅広い経験を一度にできるというのは
貴重な経験、そして自分のスキルに繋がったなと感じています。
例えば私のミッションは、会社の売上で一番大きな割合を占める
パートナーの営業担当として売上の伸長を行うことでした。
これのために、パートナーの各営業部署ごとに勉強会の開催を行いました。
その中身も機能の紹介だけでなく成功事例の紹介やその担当者にも出演してもらい
成功事例を共有することでパートナーの中での浸透を図りました。
また、パートナーのキーマンを見定めて、情報をもらい
競合企業の一手先をいくようなキャンペーンの企画実施も行いながら
実際の営業活動も行いました。
どうすれば売ってもらえるか、どうすればパートナーの営業を楽にし、
リピートしてもらえるのかなど常に考えながら業務を進められました。
2.目標へのコミット
これはITベンチャーじゃなくても気の持ちようでできますが
環境として目標へのコミットを高く求められ、
自分もそれができるようになりました。
1社目がダメだったとかではなく、
120%の目標設定から、それをやり切るだけのPDCAや
必ず達成するという気持ちは確実に私のスキルになりました。
目標4500万達成のために、勉強会を毎月最低1回は実施、
案件の数は私が担当する前の1.3倍、お試し利用率も商談化したうちの6割、
結果的には6500万の売上結果となりました。
これだけコミットし、達成が一つの過程になるレベルにまで
基準を高めることができました。
ベンチャーの性質上、営業1人が占める会社全体の売上への割合は高くなります。
自分がコケたら会社に迷惑がかかるというのは目に見えますし
営業会議でも可視化されますのでこの辺りのプレッシャーと
日々の改善サイクルを回せるというのはベンチャーならではの刺激かなと思います。
SaaSという商品であれば売上の見通しは比較的立てやすいですが、
新規営業の場合はID単価が月額数百円の製品をひたすら新たな会社へ
売っていくことになりますのでそれなりにキツさはあります。
3.大手企業への営業の流れを理解できる
これは完全に会社によりますが、
ニッチトップ系であればかなりの確率で経験できると思います。
パートナー会社も日本を代表する企業、
そのお客様ももちろん誰もが聞いたことのある企業ということも多かったです。
相談から案件化、商談、時には入札の対応、受注後の導入に向けたプロジェクト等
大規模案件だからこそ経験できたことが多かったです。
そしてそういった案件にはパートナー企業から
優秀な営業やSEがアサインされていることも多いので、
営業として学ぶ部分や、プロジェクトが炎上しないように進める
コミュニケーションの取り方など多くを学ぶことができました。
また、パートナー営業という面では上記のような案件を引っ張るための
プロセスも一通り経験できたことは現職への転職にも良いアピールとなりました。
まとめ
ITベンチャーでは、幅広い業務経験、目標へのコミット、
大手企業との取引など、貴重な経験ができます。
特に、目標達成に向けてPDCAサイクルを回し、成果を出す力は、
その後のキャリアにも大きく役立ちます。
一方で、目標達成へのプレッシャーや、
リソースが限られた中での業務など、大変な側面もあります。
これらの経験を通して、自身の成長を加速させたい方にとって、
ITベンチャーは魅力的な選択肢となるでしょう。
